Wednesday, March 30, 2016

Melbourne Herald Sun `Hit' Liftout Q&A June 21, 2001

Melbourne Herald Sun `Hit' Liftout Q&A

Special thanks to Gertie at Duchovny Net

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先月、私達は読者にXファイルのスターであり、現在はEvolutionに出演しているDavid Duchovnyへの質問を募集しました。ここに彼の解答があります。

Q: 俳優のギャラは過剰に支払われすぎていませんか?第三世界各国の負債を支払うことができるほどの膨大なギャラが支払われている俳優もいるようですが。

DD: あぁ、もちろん。世界で最も重要な職業は何だと思う?サービス業、教師、政府の仕事。それらは最も高給を得るべき仕事だけど、そうではない。
演じるということは難しい仕事ではないよ。でもそれはマニュアルのある仕事ではないし、たくさんの露出があり、多くの娯楽価値があるのは明らかだ。だから彼らは多額の報酬を得られると思うんだ。
本当だったら教師だって俳優と同じぐらいの報酬をもらうべきだろうけどね。何人かの俳優は他の人より過剰に支払われていると思うよ。

Q: あなたがフォックス・モルダー役ばかりを続けるのを嫌っているということは長年に渡って広く報道されてきました。もし時間が戻ったとしたらあなたはまたモルダー役のオーディションを受けますか?

DD: もちろん。僕はモルダー役を続けることを嫌っているわけではないんだ。Return to meや Playing Godは別としてそれらは全て僕が過去8年間にやってきたことなんだから。
Xファイルで最も素晴らしかったことは、僕はそれを始めた頃それまでに10か11の映画に出演していた。だけどかなり未熟だったんだ。僕はXファイルで自分自身のやり方をみつけたのさ、俳優としての独自のスタイルをね。
8年間、1日14時間から15時間働いたことは僕にとっては学校だったんだ。僕はそこで自分自身に俳優としてどうあるべきかを教えた。金銭的な利益よりも何事にも代え難い芸術的な利益を得ることが出来たよ。

Q: セットでは特別なリクエストをしましたか?

DD: おいしいベジタリアンの食事と快適な靴をリクエストしていたよ。

Q: 今までのキャリアの中で最も恥ずかしかった、または馬鹿げていたことは?

DD: 演じるということは素晴らしいことであり、キャラクターを演じているのだから恥じる必要がない。それは僕にとって最も魅力的なもののうちの1つなんだ。
例えばこの映画の中で僕は自分のパンツを下ろしてお尻を見せている。もし実生活でそんな姿を見られたらきっと僕は恥ずかしいだろう。子供じみていて馬鹿げた行動だけど映画の中だと恥ずかしくないんだ。
それを演じることでどれくらい成功したかが僕の幸福のレベルなのさ。たぶんそれがあまりよくなかったことには当惑したけど、自分がやったこと自体には当惑してないよ。

Q:身体で出来る最も奇妙なことは何ですか?

DD: 瞳を広げることかな。大きくしたり小さくしたり出来るよ。

Q: あなたにとって最大の恐怖とは何ですか?首を切ることとか。

DD: (笑)自分の首を切るのはかなり怖いなぁ。旅行をする時にみんなが「それはそんなに悪いものではないよ。」と言う気持ちがわからないんだけど、僕は飛行機がほんとに苦手なんだ。よく怖がらせられるよ。僕は飛行機で首を切り落とされることに脅えているんだ。
"Are you doing to check your hear, sir, or will you be carrying it on?"

Q: Xファイルで一番気に入っていないエピソードは?

DD: えぇっ!どれも良いものにするために僕達は一生懸命働いているんだからそれを言うのはなぁ・・・
でもみんなが楽しんで作ったクラッシックなものの一つで" Teso dos Bichos"と呼んでいた殺人猫の話があるよ。それはひどい内容だった。
だけど誰かがそれを書かなければいけなかったし、その人は今も番組のために書き続けている。彼がこれを読んだら「みんながそれを嫌ってるのはわかってるさ。」と言うぞ。

Q: もし芸能人版サバイバーに選ばれたら、他のどの芸能人と一緒にやりたいですか、また勝つことが出来たと思いますか?

DD: 昨日オーストラリアで2度その質問をされたよ。同じ答えをするけど、僕はEmeril Lagasse(ニューオリンズのシェフ)がいいな。だって彼はおいしい物を作ってくれるし。あとはMartha Stewart。僕は、そこが本当の家みたいに思えるように出来る人達と一緒がいいな。
僕が勝つことが出来たかどうか考えてみたけどわからないな。だって僕は優れたサバイバリストではないからね。僕は火を起こしたり、雨水を飲んだり、仲間を自由へと導く必要不可欠な人間にはならないだろう。
僕は心理的な方だったらうまくやるかもしれない、でもサバイバルの技術は持っていないのさ。
僕の妻(女優Tea Leoni)は優秀だろうね。彼女は本当にキャンプが上手なんだよ。僕はシティーボーイなのさ。もしマンハッタンに8人の男女を放り出して都会でサバイバーをやったら、僕はきっとうまくやれると思うよ。

Q: あなたがXファイルから離れる時キャストやスタッフ達の恨みは感じませんでしたか、またファンはあなたの決断を尊重してくれましたか?

DD: ファンの考えはわからないけど僕の印象としては、ファンは8年間がとても長いということを理解してくれているし、僕の決断を尊重してくれていると思う。
スタッフは僕が何を終わらせたいか、僕のことを全て理解してくれている。彼らと離れなければならないことはとても悲しかった。でも番組がもう1年続くことは幸運だったと思うよ。スタッフが他の番組での仕事を見つけられなくても、少なくとも僕が彼らの失業の原因になることはないからね。

Q: 初期の映画ではあらわな姿のシーンがあったり、何も着ないで撮影した写真などがありますが、ティーカップだけは身につけて・・・

DD: (さえぎって)僕はマグって呼ぶのが好きだな。

Q: 娘さんが大きくなった時にそれらを観て「ダディー、なぜ?」と言ったら何と答えますか?

DD: ティーカップがあったから君の自転車が買えたんだよ、って言うよ。君のお父さんの仕事は自分自身をあらゆる方法でさらけ出すことなんだ。それこそ俳優がやることなのさ。それはあらゆるレベルでの露出だ。だけどおかしなことに皆「殺人犯を演じることは好きですか?」とか「婦女暴行犯を演じることが好きですか?」とは質問しないんだよね。「どうして裸になれたんですか?」とは言うのに。
僕にとって裸になることはそんなに嫌なことではないんだ。娘に僕が切り裂きジャックを演じているのを見せることは厳しいだろうし、他の女性とキスしているのも子供にとっては難しいだろう。でもたぶんお尻を出すシーンなら見せられると思うよ、だって彼女はお尻がおもしろいって知ってるからね。

Evolutionは7月12日に公開されます。

end

Saturday, March 26, 2016

Jewish Journal of Greater Los Angeles November 1, 2000

Like son, like father

Amram Ducovny's novel may out-weird son's TV series

Davidの父である作家Amram Ducovnyの新作について

By MICHAEL AUSHENKER

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先月、ユダヤ人のギャング、イディッシュ語を話す識者、および売春婦についての話を聞くためにLAのユダヤ人のコミュニティー図書館に人々が集まった。しかしこれには理由があった。
講義台に立つ人物Amram Ducovnyは、この図書館の「大人のためのサロンシリーズ」にある彼の新作"Coney"の一部を読み、聴衆を魅了した。
"Coney"はスリラーであり、成人小説であり、1930年代のコニー島の魅惑的な年代記でもある。

そしてDucovnyの名前と顔はとてもよく知られている、
そうあなたの予感は正しい、この作家はX-FilesのスターDavid Duchovnyの父親なのだ。(年上のDucovnyは名前の発音を易しくするためにhを抜いた)

"Coney"は家に反抗し、コニー島の下層階級社で新しい家族を見つける15歳のHarry Catzkerが主人公だ。
ある意味では、"Coney"を探究すると、読者と若きDucovnyの間にわずかな舞台がある。Ducovnyは"Coney"の中の放蕩者の余興が超現実的な下層社会だと主張する。
Brooklynに移住したイギリスのジャーナリストの息子Ducovny、彼自身もMermaidとNeptuneの間の37th Streetで育ったジャーナリストだった。彼は6歳の時、創世記の本を開いて世界創世の記述を読み"drunk on words"になったことを思い出した。
コニー島の遊歩道を歩きながら、若いDucovnyは、社会のはみだし者達と非常に親しくなり、彼ら奇人ショー劇場の芸人の多くがヨーロッパの移民だったことを知った。

Ducovnyは73歳の時に初めて小説を出版したが、これは彼の最初の本ではなかった
。彼は"David Ben Gurion: In His Own Words" と"Trial of Lee Harvey Oswald."など、10のノンフィクションを書いている。
DucovnyのスタイルをPhilip RothとIsaac Bashevis Singerに例える批評家による怠惰な比較にもかかわらず、Ducovnyは別のユダヤ人の偉大な文学者ふたり-Henry RothおよびSaul Bellowを評価する。

DucovnyとDavidの母MargaretはDavidが11歳の時に離婚した。彼はプロの歌手Vardaと再婚し、ふたりは今も一緒にいる。彼らは1950年代にそれぞれがフランスに関わっていたことを知り、現在はパリで暮らしている。

Ducovnyは日々を楽しんでいる。この本のツアーが終わったらパリに戻り、Hemingwayや"The Moveable Feast"のFitzgeraldのように、フィクションを書く美食家の生活を送る。(その過程でアルコールも消費するだろうが)

Ducovnyのもう一人の息子もまたLAに住んでいて、Venice-based companyで成功をおさめている。娘はBrooklynのプライベートスクールで教師をしており、結婚したばかりだ。

更に嬉しいニュースがある、"Coney"ファンを喜ばせることにDucovnyは現在続編を書いている。
Ducovnyの有名な息子は次回作を読むのを待っている。そう、現在Davidは"X-Files"のFox Mulderを今シーズンは半分しか契約していない。
"Coney"がハリウッドで映画化されたら彼の息子も出演するだろうか?という質問に「彼は祖父役が出来るよ。」とDucovnyは笑って言う。「彼は本当に私の父そっくりなんだ。」

結局、Ducovnyは彼の若かりし頃の色や香りを文学で再現した"Coney"が夢の極致だとを考える。
「私はいつもフィクションを書きたかった。」Ducvonyは語る。10年の月日とたくさんの草稿の末に"Coney"でその考えの興奮を表現したのだ。
なぜ初の小説までにそんなに長い月日がかかったのですか?

聡明な微笑みでDucovnyは言った。「フィクションはノンフィクションより真実なのさ。」

end

Thursday, March 24, 2016

DD Chat in France October 2, 2000

David Duchovny at www.canalchat.com October 2, 2000

Davidとフランスのファン達とのチャット

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Q: 新作映画「Evolution」について教えてくれる?

DD: Evolution」だね、ああ! 数日でオフィシャルになるだろうけど、Dreamworksと契約したよ。エイリアンとのコメディだ、もう知っていると思うけど。

Q: あなたはスターウォーズのファン?ジョージ・ルーカスはあなたにコンタクトをとってきたの?どんなキャラクターを演じたい?

DD: 3 times yes!僕はファンだよ、彼はコンタクトをとってきたし・・・

Q: なぜXファイルを辞めたの?

DD: 僕はみんなの道化者かい?すでに言った通り、僕は長い間ずっと同じ事をしてきた、そろそろ僕にとって他のことをやる時期が来たんじゃないかと思ったんだ。

Q: Evolutionの撮影はいつから始まるの?

DD: Julianne Mooreの「ハンニバル」の撮影が終わった後、年末の2,3週間前には始まると思うよ。

Q: シリーズが終了した後、Xファイルの映画版に出るつもりは?

DD: 時々、一つのキャラクターから離れなければならないと思う時があるよ。Xファイルが僕の肌に突き刺さるんだ。
もし別の映画をやる時にそのキャラクターを演じるのにふさわしくないと分類されてしまうかもしれないからね。自分はいろんな映画で色んな役が出来ると信じているけど。

Q: 監督業をやる予定は?

DD: 僕にはプロフェッショナルな監督の才能はない。監督って役者よりももっと難しい職業だからね。

Q: XFのどのシーズンが一番好き?

DD: う~ん、難しい質問だ!ラストシーズンかなぁ・・・

Q: あなたのファン達をどう思う?彼女達はあなたをどう思っているかしら?

DD: ファンと会ってふれ合う機会があるといつも嬉しいよ。

Q: Do you get along well with Gillian Anderson?

DD: Yes!!

Q: あなたのファン達に何か言うことはある?

DD: 歌(Bree Sharpの?)と同様に、ファンサイトも良くやっているね。正しい情報を与えてくれるし、僕の家族の生活にも敬意をはらってくれている。そういうものをオンラインで見ると嬉しいよ。

Q: ネットサーフィンをするの?

DD: みんなみたいにね。僕もコンピューターを持ってるよ、だけどネットサーフィンする時間がないんだ。

Q: 今年はエピソードの脚本を書く予定はないの?

DD: さっきも言ったようにEvolutionで数カ月はとても忙しくなると思うんだ。それが終わったらね。

Q: 英文学を勉強していたそうだけど、おすすめの本や作家は?

DD: ああ、イエールで英文学を学んだよ。僕はアメリカの作家やイギリスの作家、例えばSommerset Maughamなんかが好きだね。

Q: どんな音楽を聴いているの?

DD: ロックや70年代の曲が好きだよ。でも時々テクノやラップ、ジャズ(Lionel Hampton)なんかも聴いている。かなりいろいろな種類だろ?

Q: まだ詩を書いているの?

DD: Wow!!よく知ってるね。誰がこの質問したの?ファンの子かい?少しは書いているけど、とにかく詩を書く時間がないんだ。でも、いつか詩の本を出したいね。

Q: 一番最近に観た映画は?

DD: 先週の金曜日にCameron Croweの最新作を観たよ。

Q: 余暇は何をして過ごしているの?

DD: XFのロケでカナダにいた時は自分の時間があまりなかったんだ。今マリブの自宅にいる時は、妻や小さい娘と一緒にバスケットボールなどスポーツを楽しんでいるよ。

Q: 好きなテレビ番組は?

DD: 正直に言うとあまりテレビを観ないんだ。でもみんな知ってるBeverly Hills90210やERは知ってる。仕事仲間についてはよくわかっているつもりさ。

Q: John Doggettに対してどう思う?

DD: 彼について何か悪いことを言ってほしい?新顔が入るのは良いことだと思うよ。

Q: お気に入りの女優さんは?

DD: 僕の妻さ!

Q: どんな映画が好き?

DD: ChaplinやRuby、Kaliforniaのようなシリアス映画に出演して、あらゆるジャンルで演じてきたけど・・・スリラーが好みかな・・・

Q: 実生活でもモルダーみたいなの?

DD: その質問は僕の友達や関係者に聞くべきだな。みんな僕を良く言ってくれるよ。誰も悪いことは言わないさ。

Q: 外国映画は好き?

DD: あぁ、でも残念なことにここではフランス映画やイギリス映画、イタリア映画がほとんど上映されないんだ。2年前のオスカーのBegininiは本当に喜ばしいことだったよ。

Q: 奥さんと一緒に映画に出たい?

DD: 彼女に聞いてくれ!

Q: 好きな監督は?

DD: 僕がEvolution出演に応じたのは監督がIvan Reitmanだったからさ。優れた監督だから素晴らしい作品になると思うよ。

Q: 映画やシリーズを取り巻くビジネスについてどう思う?

DD: 現在のマーケティングは映画製作の一部であると考えるね。ファンは商品や写真(シリーズに関連するアイテム)を購入することができるし、それは作品の素晴らしさをもう一度感じさせてくれる。

Q: このチャットをどう思う?

DD: 記者達を通さないで話せるっていうのは、良い方法だと思うよ。

Q: Evolutionについて。またエイリアンに関する映画に出演して、永久にこのジャンルに関わらされるという心配はなかった?

DD: Evolutionの中で僕は進化する侵略者と対決する科学者を演じるんだけど、僕はこれがXファイルとは違ったキャラクターを演じる転機だと思うよ。

Q: あなたに欠けているものは?あなたは最高品質?

DD: 欠けてるものはないさ!最高品質だよ!妻に聞いてくれ。(笑)

Q: UFOを信じる?

DD: 誰がわかるんだい?宇宙に僕達しかいないなんて。

Q: いつから演技を始めたの?

DD: X評価の最初の映画については話さないよ、みんな忘れているだろうし。僕は本当にそこで回転したんだ。(?)

Q: 俳優業のどんなところが好き?

DD: 難しい質問だなぁ!例えば、観客を楽しませること。そして役を演じることによって自分自身もハッピーになれることかな。楽しいよ。

Q: 俳優以外でどんな職業に興味がある?

DD: 他の人の世話をすること。僕は時々、慈善活動に参加するけどそれは本当は自分のためなんだ。他人のために働くことは自分のためにもなるよ。

Q: Xファイルでお気に入りのエピソードは?どれが一番おもしろかった?

DD: いや、どれが一番良かったとか悪かったとか言うべきではないと思うよ。僕がシリーズで演じている時はそう思っている。だって本当にシリーズが好きだから。
あるシーンに問題があると感じた時は脚本家と議論して一緒にそのシーンを作り直していくんだ。

Q: スカリーの赤ちゃんの父親は誰?

DD: 番組をよーく観てごらん・・・僕じゃないぞ!(笑)

Q: Chris Carterは好き?

DD: あぁ、彼は素晴らしい才能を持っているよ。彼なしで僕らに何が出来た?

Q: シリーズが終了したらGillianやスタッフを恋しく思う?

DD: 恋しくなるのは確実だね。

Q: Xファイルのセットで誰と一番仲が良かった?

DD: Gillianだね。僕らは長い時間を一緒に過ごしたから。

Q: 娘さんが将来女優になったら応援してあげる?子供が幼い年齢でこのビジネスに加わることについてどう思う?彼女が大きくなったら映画で共演しますか?

DD: Madelaineは1999年の4月に生まれたばかりだよ。将来を決めるにはまだたっぷり時間がある。でももし将来彼女がそうしたいと言ったら、共演するかもしれないね。

Q: 将来の夢は?

DD: Evolutionの撮影が終わったら数週間の休暇をとって家族と過ごしたいね。

Q: 自分自身をひとつだけ変えられるとしたら何を変えたい?

DD: ?変わった質問だね。どういう意味だろう?

Q: どうもありがとう、Mr. Duchovny。最後の言葉は?

DD: Oh,もうおしまいかい?あと二つの質問の間だけここにいるよ。

Q: 小説や何かを書く計画はある?

DD: 時間があったらね。

Q: 映画の脚本を書く予定は?

DD: いつもそのための作業をしているんだけど、今は具体的なものは何もないんだ。

Q: フランスであなたに会えますか?

DD: たぶん次の休暇にはね。でも残念ながら今はない。

Q: このようなチャットをまたやってくれる?

DD: 時々ね。でもそれをやるには何か面白い話題が必要だなぁ。Evolutionが公開されたらね、約束するよ!
また会おう、ありがとう!ファンの人達とこんな風に話ができて嬉しいよ。

end

Wednesday, March 23, 2016

MOVIE STAR January,1999

David Duchovny Interview

Interview by Jim Fryman

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人生は不思議なことだらけ。僕が俳優をやっているのもその一つさ。

当分続く予定の「X-ファイル」、今後次々と謎が明かされていくと思うと、日本での放送は終わってしまったのが、とても残念。
さて、この「X-ファイル」は、ニューヨーク生まれのインテリ、デヴィッド・ドゥカヴニーの人生を、ガラリと変えてしまった。東部の名門校イエール大学で英文学の学位を取った彼は、安定した収入を求め、教師になるべく、大学院で博士課程の勉強をしていた。しかし、在学中に興味を持った俳優業に手を出し、勉強の傍らオフ・ブロードウェイの舞台に立つようになり、遂には勉強を途中で放り出してしまったのである。
以来、「ツインピークス」「チャップリン」「ベートーベン」「ドリーム・ガール ママにはないしょの夏休み」で着実にキャリアを積み、ケーブル局で放送された「ザ・レッドシュー・ダイアリーズ」では主役まで務めている。日本では「X-ファイル」が始まるまで、ほとんど無名に近い存在だったが、アメリカではそこそこ知られた俳優だったわけだ。
もちろんエミー賞主演男優賞をもたらした「X-ファイル」以来、デヴィッドは世界中の女性視聴者達に、最も好感をもって迎えられる男性スターのひとりとなった。

「X-ファイル」はあなたの人生を変えたと思う?

DD: うん、そりゃ変えたよ。色んな面で言えるけど、中でも僕を有名人にしてくれたというのが一番大きいかな。人の人生において、有名になることほど大きな変化は他にないんじゃない?

有名になるってどういう気分ですか?

DD: 世論を動かしたり、何かをやり遂げたりする為にその立場を利用している人ならともかく、単にテレビ番組に出ているからというだけで有名になった人間にとっちゃ、有名であるというのは辛いことだね。

世間から詮索されて、あなたの生活はどういう影響を受けていますか?

DD: 腹立たしいね。まず、僕は詮索されるべき人物じゃない。確かに僕は有名だけど、だからどうした?って感じさ。僕はただの俳優で、あの役を演じているだけ。バカげた理由で注目を浴びてるんだと感じて、ウンザリすることもあるんだ。詮索されるのって、鬱陶しいよ。
あと、他人から詮索されると、自意識過剰になるね。世間はとても奇妙に反応してくるんだ。もちろんいいこともあるよ。何かをくれたり、何か親切なことをしてくれたりね。大抵の人達は僕をちやほやするから、こっちは、しっかりと地に足をつけて、自分は昔と同じ人間なんだと自分に言い聞かせなくちゃいけないんだよ。

番組が始まって直ぐにそういうことに対処しなければいけなかったんですか?

DD: カナダで撮影してたから、それほどじゃなかったね。むしろ昔は他人に気付かれたかったよ。気付かれてるってことは、視聴率のバロメーターになるから。「僕が誰かってことにみんな気付いているらしい。ってことは彼らが番組を観てるってことだな」って考えられるだろう?

それがいつ悪夢に変わったんですか?

DD: 別に悪夢に変わったわけじゃないさ。ただ、有名になるとはそういう目に遭うということだった、というだけさ。他人よりも酷い目に遭ってるっていうわけじゃないしね。たぶん童貞を失うのと同じようなものじゃないかな。有名になる前は「有名になっても僕は大丈夫」と想像していても、いざ有名になったら、自分がどんなに分かっていなかったのか、思い知らされるのさ。

人に気付かれた一番奇妙な場所はどこですか?

DD: たぶん、ジムで裸のままシャワーから出た時だね。あれは奇妙なタイミングだったよ。あれは3年前かな、タオルを取ろうとシャワーを出たら、「あ、デヴィッド・ドゥカヴニーだ!」って呼ばれてネ。

多くの雑誌で、あなたがバンクーバーを嫌っていると報道されましたね。

DD: 「ヴァニティ・フェア」誌はそう報道しなかったが、「ディテイル」誌はそう報道していたね。会話の成りゆき上、バンクーバーについてジョークを言ったはいいが、活字になった記事を見て、今度からこういうことをジョークにしないでおこう、って思ったさ。だけど、こういったことから人は学ぶのさ。去年カナダに行った時にプレスは僕に対して冷たかったねぇ。

カナダの天気が嫌だから、ロスに移りたいって言ったんですよね?

DD: いや、天気は別に問題ないよ。あれはただ、「天気の話?オーケー、話そうか」って軽い気持ちで話しただけだったから、バンクーバーを離れる理由は天気なんだと決めつけられたのは、辛かったね。あれは自分たちが何かを失うと焦った市民が勝手に問題にしたんだよ。

モルダーに何か忠告するとしたら何を言いたいですか?

DD: ピストル・ケースを足首につけとけって言いたいよ(笑)。あいつはいつもピストルをなくすんだから。

毎週日曜日(アメリカの放映は毎週日曜)には「X-ファイル」を観るんですか?

DD: 毎週は観てないけど、殆ど観てるよ。

あなたの奥さんティア(・レオーニ)は、番組を観て楽しんでいると言ってましたが、観る時は彼女と一緒に?

DD: ティアはあの番組を観るのが好きだね。彼女がいるから僕も観てるって感じだよ。お陰で昔よりも観るのが楽しくなったね。

自分が出てなくても観ていたと思いますか?

DD: さあね、観てないと思うよ。番組自体は好きだけどね。

人生で色々な事ができるというのは、恵まれたことでもあり、不幸なことでもある。

俳優になる前に、あなたが作家になりたがっていたというのは有名な話です。何を書きたいと思ってたんですか?

DD: 僕の人生プランは教師をしながら作家になるってことだったけど、それは、生活費を払うために堅実な仕事を持つんだったら、教職が一番かなって思ったからだったんだ。で、暇な時に何か書けばいいと思っていたんだよ。

何を書くつもりだったんですか?

DD: 自分でもまだ分からなかった。ただ、何か書きたいと思っていたんだ。多分、小説かな。

今も書きたいですか?

DD: もちろんさ。

ですが、今は俳優、しかも有名人ですよね。

DD: 人生っていうのは不思議なことだらけなのさ。人生には、自分が計画した通りには進まないことがある。これもそのうちの一つだよ。

駆け出しの頃は、コマーシャルの仕事をしてお金を稼いでいたんですよね?

DD: そう、それがキャリアのスタートだったね。役者をやるようになったきっかけはというと、イエールにいた頃に遡るんだ。当時、小説を書こうとしたけど、自分には無理だって分かってね(笑)。で、劇を書こうと思ったんだけど、劇を書くためには演技について学ぶ必要があると思ったんだよ。
それで演劇学校に通うようになり、少しずつ演技について学んでいって、今度はニューヨークで演劇学校に通うようになったんだけど、気がついたらこうやってインタビューを受けるようになっていたのさ(笑)。

自分が職業として真にやりたいのは俳優なんだ、といつ気がつきましたか?

DD: これだ、と思ったことは一度もなかったね。人生で色々な事ができるというのは、恵まれているとも言えるし、不幸だとも言えるよ。色々な事ができるということ自体は恵まれているけど、どちらが正しい道なのか、決して分からないというのは不幸なことだと思う。

「もう充分だ」と言って俳優業をやめようと思ったことはありませんか?

DD: もちろんあるよ。俳優という仕事には素晴らしい面も沢山あるし、僕はこの仕事が好きだけど、好きなことをやっていくためには、ビジネスで嫌でもやらなくちゃならないことがあるからね。

ティアのことを彼女!と思ったものだよ。

あなたは長い間ハリウッドで独身を通してきましたが、もっと早く誰かと結婚していれば・・・と後悔したことはありませんか?

DD: ないね、いい人を見つけたと思ってるから。もしもっと前に結婚していたら、ティアと出会ってなかっただろうし、彼女と今一緒にいなかっただろうからね。時々、もっと前にティアと知り合っていたら・・・と思うこともあるけど、そんなの考えたって意味のないことだよ。

あなた達は「トゥナイト・ショー」に出る前のオーディションで初めて会ったんですよね?ティアは自分がノン・ストップで話したんで、あなたに嫌われたと思ったそうですよ。

DD: 確かにムッとはしてたけど、嫌いになるほど彼女のことを知ってたわけじゃないからね。彼女がこの話を自分から他人に話したなんて、ビックリだな。この話はするな、っていつも僕に言ってたのに。これで彼女がどんな風に話すか分かっただろう?あのミーティングでも彼女はこんな風だったんだよ。

あなたは彼女に何ヶ月もの間、毎日プロポーズしていたそうですね?

DD: そうさ。だけど彼女を手に入れたわけだから、今はもうプロポーズしてないよ、もちろん!(笑)「
トゥナイト・ショー」で何が起こったかというと、当時の僕達はまだ全然有名じゃなかったから、ショーに出るためにオーディションを受けなくちゃいけなかったんだ。僕達は野蛮な理由で番組からオーディションに招かれたんだよ。他人の前に2人とも座って、会話術を駆使してアピールしなくちゃいけなかったわけだけど、変な感じだったね。パフォーマンスをしなくちゃいけないけど、やり過ぎちゃいけないんだ。その時のティアは本当にチャーミングで、積極的で、面白かったよ。僕の正反対だった。
結局彼女が選ばれてショーに出て、僕は出れなかったんだから、腹が立ったねぇ。あの後、彼女の名前を聞く度に(ウーッと唸って)「この彼女め!」って思ったもんさ(笑)。

その関係がいつ変わったんですか?

DD: 僕の知らないうちに、彼女が僕の所属するエージェントについてからだね。ある日、退屈してたんでバンクーバーからエージェントに電話をかけたら、電話に出たエージェントが「今、ある人と話をしてるのよ」って言うんだ。「え?誰と?」って訊いたら「ティア・レオーニよ」って言うじゃないか。2人はオフィスで座って話をしてたんだよ。
それを聞いて僕は(目をグリグリ動かす)ビックリさ。だから僕はエージェントにこう言ったんだよ、「(ティアが喋り過ぎて)きっと君は口を挟む間もないんだろうね」って。それを聞いたティアが「彼は私のことをある理由で嫌ってるのよ」って説明して、「彼はゴルフをするの?」ってエージェントを通して訊いてきたんだ。僕は正直に「教えてもらったらできると思う」って答えたよ。それが始まりだね。
実際に最近僕は、ゴルフを習い始めたんだ。今回も、バケーションでゴルフをやって戻ってきたばかりでね、僕の手は切り傷とまめだらけだよ。

ゴルフのスコアはいくつでしたか?

DD: なかなか良かったね。スコアは101だったんだけど、初心者にしてはかなりいい方だと言われたよ。

あなたより自分の方がずっと上手い、とティアは言っていましたよ。

DD: それは本当だな。

だけど、すぐにあなたは追いつくだろう、とも言っていました。

DD: うーん、それはどうかな。とにかく彼女は凄く上手いよ。遠くまで飛ばすことができるんだ。ロング・ヒッターだね。妻の方が自分より上手くても、声をひそめて「僕はまだ始めたばかりだから」なんて周りに言い訳するわけにはいかないんだよな。ちっともかっこいいことじゃないからね。
彼女がボールを打つ度に、男達はその距離に驚いて彼女の元に集まるんだ。片や僕にはそんな注目は集まらない。辛いモンだよ。彼女は男を負かすことが好きなのさ。しかも、それでどんなに僕が惨めな気持ちになるのか、分かってないんだ。男達より長い距離を打つことで、僕の人生が哀れになるはずがない、って思ってるんだよ。

ゴルフが原因でケンカするカップルっていると思います?

DD: いると思う?可能性はあるだろうね。今はまだ始めたばかりだけど、今後、僕の方が彼女より上手くなるかもしれない。反対に上手くならない可能性だってかなりあるわけだけど、大丈夫、僕は上手く対処できるよ。僕は昔から運動が得意だったんだ。
彼女もそうなんだけどね。下手であることに甘んじるような僕じゃないけど、もしかしたらゴルフは僕向きのスポーツじゃないのかもしれないね。ホント、難しいんだよ。

バケーションにはどこに行ったんですか?

DD: ハワイさ。

結婚してから初めてのバケーションじゃないですか?

DD: そう、初めて一緒にとったバケーションだよ。いつもは、ティアがバケーションをとれる時に僕にはニューヨークで「サタデー・ナイト・ライヴ」に出る仕事が入ってる、という風にすれ違いだったからね。

じゃあ、これはまさにハネムーンと言っていいんですね?

DD: そうだね。ハネムーンだっていう自覚はなかったけど、そう呼んでもいいかな。実に素晴らしいバケーションだった。

ティアと一緒に仕事をしたいと思いませんか?

DD: したいさ。ただ、一緒にやるなら、完璧なものじゃなくちゃ。ちょっとキュートな映画がいいんじゃないかな。具体的に、どういうものとは言えないけどね。

ティアはとても面白い人ですよね。あなたも面白い人だとティアは言っていました。

DD: 彼女は場を明るくするんだ。僕は彼女とは違う意味で面白いんじゃないかな。彼女の面白さが僕は好きだよ。面白いことが、彼女の魅力の一つだね。彼女が出ているコメディの自然な面白さも大好きなんだ。凄く刺激を受けるよ。

彼女はあなたの仕事について批評しますか?

DD: 僕達はお互いに対してオープンだから、相手がどう感じているのか、すぐに分かるよ。でも、彼女は優しいから、大ウソをつく(つまり、良かったとウソをつく)か、良かったと言うか、のどちらかなんだ。

本は沢山読みますか?

DD: え?何?沢山物を食べるかって?(笑)

いいえ、沢山本を読みますか?って訊いたんですよ。あなたは大食いなんですか?

DD: バケーション中は馬のように食べてるよ(笑)。

あなたのことを肥っていると言ったわけじゃないんですが。

DD: その質問気に入ったよ。「大食いなんですか?」か。

ティアは今もキッチンを焦がすことがあるんですか?

DD: いや、そんなことはもうしないよ。

どのように焦がしてしまったか、彼女は長々と話してくれたんですが・・・

DD: ティアは料理が上手いよ。確かに一度は焦がしたけど、僕は食べ物に うるさくないからね。

あなたはその焦げたものを食べたんですって?

DD: ああ、食べたよ。彼女が作るものなら何でも食べるさ。でも、言っておくけど、ティアの料理はうまいんだぜ。

しかも、あなたは沢山食べるんですよね?

DD: バケーションの時だけだって!(笑)

「X-ファイル」に出ている限り、映画のために時間をさくのは難しい。

「プレイング・ゴッド(原題)」の結果にはガッカリしましたか?

DD: いやいや。確かにいつだって誰もに自分の作品を好きになってほしいし、ビジネスの点からすると沢山の興行収入をあげたいけど、「プレイング・ゴッド」は7500万ドルもの超大作ってわけじゃなかった。それなのに、テレビ・スターが大作に挑戦した映画、という風に宣伝をされてしまってね。600万~700万ドル程度で作られた作品だったのに、だよ。飢えた狼どもに、「ホラ、これがデヴィッドが映画スターになろうと狙った作品ですよ」って投げ与えられてしまったんだ。
僕は小さな作品に出たくてこの映画に出ただけだったんだけど。ただ、これで教訓を学んだよ。何かの分野で大スターになった人は、どういうものに出ようと、その作品が超大作であるという風に宣伝しなければならないってことをね。
それに、僕がこの映画にかけた時間は充分じゃなかったということにも気がついたんだ。しかも残念なことに、この番組の仕事を続けている限り、そういう時間を作ることは難しいんだよ。「X-ファイル ザ・ムービー」の場合は既に役作りが出来てるから、そういう問題は起こらなかったけど、他の映画の場合は難しいね。
「ER/緊急救命室」や「シカゴホープ」といった番組なら、主演が大勢いるから、1人の出番が少ないけど、「X-ファイル」はそうじゃない。だからこの番組に出ながら映画の仕事をするというのは、とても難しいことなんだ。批評も「彼は映画スターになることを狙ったが、映画は面白くなかった。天狗になっていた彼の鼻をへし折ってやろう」とか「彼は小さな作品に出たが、全然ダメだった」といった調子だったから、悲しかったよ。だけど僕にはどうしようもないことだからね。

end

Tuesday, March 22, 2016

MOVIE STAR April,1998

X-FILE David Duchovny &Gillian Anderson

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『ドゥカヴニーが語るヌード&恋愛論』

オープンに見えて、実はヌードにはかなり閉鎖的な考えが残っているアメリカ社会、ヨーロッパではトップレスのヘレナ・クリスチャンセン(といっても腕に隠れて乳房は見えない)の写真を起用した某ブランド広告も、アメリカではコンピューター処理が施され、わざわざタンクトップを着せたというほど徹底しており、映画の中でも下半身を露出することはタブー視されている。

しかしヌードに対して、アメリカ人としてはかなりリベラルなドゥカヴニーは、映画のために脱ぐことに対して、抵抗を感じることはないと発言。「プレイガール」誌とのインタビューの中では、何と、「見せるといったって、たかだかペ××じゃないか!」と大胆発言をしている。

「全裸を見せることに抵抗あるか、どうかだって?抵抗を感じる理由なんて、どこにある?たかだかペ××じゃないか。(男性が性器を出すのに対し、世間が驚愕するのは)きっとハリウッドが男性社会だってことが関係しているんだろう。
それに女性だって、普通の状態のまんまの性器なんて、見たくないだろ?スクリーンで、勃起した状態をわざわざ見せることはないし、勃起した状態の性器を わざわざ見せるなんて、アメリカ映画の中では考えられない、絶対にあり得ないことだね。見せる方だって勇気がいるだろうしね(笑)。
でもね、そんなの出したところで意味なんてないんだから、やっぱりわざわざ出す必要なんてないよ。見るのも見せるのも、僕にとってはどうでもいいことさ。それに隠毛だって、わざわざ見る必要はないと思うけど、どうでもいいことさ。隠毛を見て、その気になったことはないけどね。」とドゥカヴニー。

つまりヌードに対する抵抗はないけど、意味がないから見せないってこと?じゃ、やっぱり見せないんじゃない!?
今は人気のTV女優、ティア・レオーニと結婚、幸せな毎日を送っているドゥカヴニーだが、安定した日々を得るまでには、やはり恋愛に関する辛苦をなめる期間があった。

「それまでにも恋をしたことはあったけれど、ちゃんとした長期に亘る恋愛をしたのは大学生の時が初めてだった。大学に入学したその日に彼女を見かけ、すぐに彼女のことが気になって仕方なくなったんだ。
彼女とは大学時代の4年間、そして卒業してからの1年間、計5年間付き合ったよ。彼女と出会うのがもう少し後になってたら、きっと僕達はもっと長く付き合っていたかもしれないな。・・・その後の経験で学んだことは、よそに手を出さないってことだよ。
でも何を学んだものか、自分でもよくわかってないんだ。・・・嘘はつかない、そして相手を欺くべきではないということは理解しているけれど、でもそれらに気付くには、実際に嘘をつき、相手を欺かなけれないけなかった。恋愛というのは、人の話や本の中から学べるようなものではないからね。」

昨年ティアと結婚するまでの間、様々な女性とのロマンスの噂でゴシップ欄を賑わせてきた彼だったが、ティアと出会い、それがロマンス、そして愛情へと変化していく段階で、初めて結婚の二文字を考える程の手応えを感じたという。

「ティアと出会った時、僕は自分が完全に(結婚に対する)心構えが出来ていることに気付いたんだ。僕の生涯を通じて最も確信を持てた一瞬の一つとも言えるよ。その事に関して、別に苦しんで考え抜いたりするようなことはなかったね。
僕がこの女性と結婚したいという気持ちははっきりしていたんだ。この結婚に対する説明や何やらは。僕自身に対してではなく、僕の友達や家族に対してだけすれば良かったのさ。僕は一日だってこの結婚に対して疑問を感じたことはないよ。」

最後におまけ。映画「ジュリアと二人の恋人」で、テレフォン・セックスに興じる男性を演じたドゥカヴニー。実生活でも現在の奥様、ティアとは長距離恋愛だったこともあり、電話で愛を育んだそうだが、テレフォン・セックスに興味を覚えたことはないと言う。

「テレフォン・セックスに興味を持ったことはないよ。何だか冷めちゃっているというか・・・上手く説明出来ないんだけど、もし相手のことを知っているならば・・・。僕は目に見えるものを重視するタイプなんだよ。TV電話でのテレフォン・セックスならば、エキサイトするかもしれないけどね。」
ウーん、大胆な御意見。

『Xファイル ドゥカヴニー的分析』

昔の「スター・トレック」シリーズが好きだったというドゥカヴニーだが(ちなみに新シリーズは好きじゃないらしい)、彼は「スター・トレック」に代表される典型的なSFと「Xファイル」は、異なるものだと話している。

「SFというのは現実に基づき、常識を取り入れて描かれた現実の世界で、いわば実話なんだ。それに対し、この番組(「Xファイル」)では常識ではなく、現実に基づき、二つの世界の接点を取り上げていることで、SFとは全く異なる感触を持っている。自分達のほうがSFよりリアリスティックだと考えたい。」

番組当初、超自然現象に対し、あまり好意的な態度を取っていなかった彼だが、実際はUFOを目撃したことがあるなど、「Xファイル」さながらの体験をいくつかしている。

「(スコットランド人方の)祖母は幼い頃に、その数年前に溺死した祖父の霊を見たって言うんだ。祖父は家の中に入ってくると、頷きながら、そのまま消えたんだってさ。僕はそれは本当の霊だと信じているよ。会ったこともない、けれど愛してくれている人の存在は、僕も感じたことがあるからね。」

『ダブル・アンダーソン!?』

「私はパメラのようなナイス・バディじゃないけれど、私なりの魅力があるのよ。」 byジリアン・アンダーソン

アメリカTV界で活躍する「アンダーソン」と言えば、一人はもちろん「Xファイル」のスカリーことジリアン・アンダーソンであり、そしてもう一人は20世紀最後のセックス・シンボルと名高いパメラ・アンダーソン。
かたやインテリ、かたやナイス・バディを最大に活かしたヴィジュアル・クイーンと、全く正反対の方向を歩んでいる二人だが、やっぱりライバル意識なんてあるのだろうか?

「私はインテリ男の理想のタイプなんですって。もちろん、それは褒め言葉として受けとめているわ。疑問も多少残るけれどネ!でも体ばかりが先走りして、パメラ・アンダーソンみたいにダイナマイト・ボディと呼ばれるよりも、こっちの方がずっといいかしら。

もちろんパメラの体を体として考えるならば、の話だけどね!(パメラは豊胸手術を始め、数々の整形手術を受けていることで有名。本人もそれは認めている。)

私は胸の大きさではなく、他のことで有名になりたいわ。」とジリアン。やっぱりライバル意識は存在している?

「自分のルックスには満足しているわ。つまり服装のセンスとか、自分自身に対して、ようやく慣れてきたってところかしら。よく典型的な美人じゃないって言われるけれど、別にそれで気を悪くすることはないわ。最初のうちはこれってイヤミ?とか、私に対する嫌がらせかしら?って思ったけれど。だってフツーそういう褒め方はしないでしょ?

確かに私は典型的なゴージャスな美女ってわけじゃないし、でもTV局の重役はそんな私のことを気に入ってくれている。私は私なりに魅力的なの。それが私自身の魅力となっているんじゃないかしら?」

end

Sunday, March 20, 2016

NOW Magazine September 1997

Secret Wedding

by Steven Hardy
Special thanks to Cathy at Chimerical Publications
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David Duchovnyは結婚許可証をもらいに行く時につけヒゲをつけて行った。だからFox Mulderがスプーキーだったのだ。The X-Filesのスターは彼の結婚について初めて語り、超常現象について思っていることを話した。もし真実がそこにあるなら、David Duchovnyの分身FBI捜査官のFox Mulderだったらそれをみつけるだろう。
彼の終わらない探求心はどんな事件も解決した。Duchovnyのキャラクターはカルト的な人気を得て、37歳の彼を90年代で最もホットなスターにさせた。

Q: Tea Leoniに初めて出合ったのはいつだい?

David: 1992年、僕らはテレビプロデューサーに 紹介されて出合ったんだ、 でもその時はただ「Hello.」と言っただけだった。今年の初めにLAで開かれたゴールデングローブ賞の パーティーで再会した時は違っていたけどね。

Q: 出会って4ヶ月後の君の結婚はGillian Anderson を始めとして周囲を驚かせた。
どうやって秘密にしていたんだい?

David: バンクーバーでのThe X-Filesの撮影が終了して僕はニューヨークのTeaに会いに行ったんだ。 僕らは結婚許可証を得て結婚したのさ。

Q: 君とTeaは二人とも注目されるのが好きではないんだよね 君はつけヒゲをつけてニューヨークの
結婚許可局に用紙をもらいに行ったんだって?

David: ああ、それは仕事ではなかったしね。僕はプライバシーを侵害されるのが嫌なんだ。

Q: なぜ君はそこを選んだんだい?(結婚式を挙げた場所について)

David: Grace Church Schoolは僕が8年間通い、母のMargaretが理事として働いていた場所なんだ。

Q: 結婚式では二人は何を着たの?

David: 僕はアルマーニのベージュのスーツ、Teaは薄いピンク色の花柄のドレスを着たよ。

Q: なぜウエディングケーキをカット出来なかったんだい?

David: カットしづらかったんだよ。僕は中までちゃんと焼いたのか尋ねてしまったよ。

Q: ハネムーンはどうだった?

David: それはしばらく待たな くてはならないね。僕は8月末までX-Filesの映画の撮影をしていて、 そしてすぐに次のシリーズの撮影のためにバンクーバーへ戻らなければならなかったんだ。 タイトなスケジュールだよ。

Q: 初めての恋愛について聞かせてくれないか。

David: それはずっと昔のことだよ。プリンストン大学に入って最初の年の12月に彼女と出会った。 大学の初日に彼女を見た時、どうにかして彼女に会わなければ、と決めたのさ。 僕は彼女がいた政治学のクラスを専攻した。彼女は12月まで出席せずにいて、やっと来た時に僕にノートに
ついて尋ねたんだ。僕はノートを彼女にあげた、それから大学にいる4年間と卒業後の1年間、彼女は僕の
ガールフレンドになったのさ。もし僕らがもう少し遅く出会っていたら、きっと一緒になっただろう、
でも僕らはやがて別れてしまった。

Q: その時にVirginityを失った?

David: いや、もっと若い頃だった。僕の親友がvirginityを失ったのは奴が12の時だったんだけど 僕はまだだった。それで僕は自分のVirginityが重荷に感じだのさ。

Q: なぜ君のお父さんはDuchovnyの名前の"h"のスペルがないの?

David: 彼はいつも名前を間違って発音されることが嫌になってhを外したんだ。 両親が離婚した時、母はhを戻した。この名前はロシアで"spiritual"(精神的な、崇高な)という意味の スラブ語なんだ、美しい名前だと思うよ。僕は意味さえわかってもらえれば、人がどのように綴ろうとも 気にならないよ。

Q: ご両親の離婚は君にどんな影響を与えた?

David: 両親は僕が11歳 の時に別れたんだ。それはたぶん僕の成長期で最も重大な感情的出来事だっただろう。 僕は君ならあのような事から立ち直れないと思う。準備のないままに大人の感情の世界へ引きずり込まれたんだ。

Q: あなたはなぜX-Filesが人気になったと思いますか?

David: 人々はゾクゾクするようなミステリーな気分を味わいたかったんだろう。僕らはX-Filesでそれを主張していたわけではなかった、でも似たような問題を扱っていたからね。 僕らは説明不能な出来事を扱っていたんだ。

Q: あなたはUFOを信じますか?

David: いや。もっといろいろ証明しなければならない事がある、という意味でね。

Q: 今まで超常現象を体験したことは?

David: 1982年の春、空に何かを見たことがある。 僕はプリンストンの学生でOcean Cityのビーチをランニングしていた。 ニュージャージーのよく晴れた朝に僕が空を見上げると船か飛行機みたいなものが頭上100ヤードぐらいの ところにいたんだ。音はしなかった。僕は奇妙な形の飛行機だなぁと思ったよ、三角形のステルス爆撃機のような。 僕が再び見上げた時にはそれはもう消えてしまっていたんだ。

Q: Fox Mulderはエイリアンに取り付かれていますね?

David: たぶんモルダーにとってのUFOは他の男にとってのsexみたいなものなのさ。

Q: 幽霊を見たことはある?

David: 僕が目撃した白い幻影のことを言っているのなら違うね。でも僕は愛してくれた誰かの存在をはっきりと感じたんだ。

Q: あなたの家族で同じような体験をした人はいますか?

David: スコットランドの祖母が彼女が幼い頃に2年前に溺れて亡くなった彼女のおばあちゃんを見たと言っていたよ。 家に入ってきて彼女の弟が眠っていたベッドに近づいてきたんだって。 幽霊はベッドの赤ん坊を見てうなづいて立ち去ったそうだよ。僕は彼女が見たことを本当に信じているんだ。

Q: そのような現象をどう説明しますか?

David: 生者は死者への願望があるんだ、それが彼らを生み出すエネルギーみたいなものを作り出すことを可能にするんじゃないかな。生と死の間の対話なんだと思う。
それがどこからくる力なのかはわからないけど、それを信じているよ。

Q: ツインピークスで女装趣味の人を演じてどうだった?

David:ブラとパンティーをつけることなんて滅多に出来ることではないよ。 太ももの上まで足の毛を剃ったから泳ぎに行く時は困ったよ。 口紅を塗ってブラをつけ洋服を着ることによって女性がどんなに我慢しているかがわかったよ。 鏡を見るとその中で女性がみつめているというのは不思議だったね。僕は魅力的な女性ではなかったけど
脚は素晴らしかったさ。

Q: The X-Filesのあるエピソードで君は小さな赤い海水パンツをはいていたね。
あれでたくさんのファンレターが届いたでしょう?

David: あぁ、あの海水パンツに感謝しなくっちゃね。美術館に寄付するよ。 プラム2個とキュウリを詰めて飾ってくれ。

Q: あなたを最も悩ませているものは何ですか?

David: みんなが僕に気づいた時に「見て!モルダーよ。」と言うことだね。僕はFox Mulderじゃないのに。

Q: 次はどんな映画であなたに会えますか?

David: Playing Godがドイツでは新年に公開されるよ。僕はドラッグ中毒で医師免許を剥奪され犯罪組織のボスに
あやつられるた外科医を演じている。

Q: あなたへの手紙はどこへ出せば良いのですか?

David: The X-Files Production Office, 110- 555 Brooks Bank Avenue, Building 10, Nor th Vancouver, British Columbia, V7J 3S5, Canada (注:現在はこちらの宛先ではありません)

Q: ファンレターをあなたに確実に届ける方法はありますか?

David:現金を同封してくれ!

end

Saturday, March 19, 2016

MOVIE STAR December 1996

DAVID DUCHOVNY IS TOO TASTY

セックス中毒にされたセックスシンボル

Interview:Ali Williams

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デビッド・ドゥカブニー(36)は長年付き合っていたガールフレンドのペリー・リーヴスと去年別れて以来、ディナーを一緒にとるどの女性とも噂されてきた。最近で言えばウィノナ・ライダー。
何回かディナーを一緒にしているだけのようだが、皆んなはこのウットリするような色男を「セックス中毒」と呼んでいる。
バンクーバーの「Xファイル」の撮影セットで会った彼は世間の注目を浴びたくはないようで、捜査官フォックス・モルダーの様に控えめな態度でいながら、しばしば機知に富んだ、しかし自分を卑下するような口調になる。

しかし、彼も脚本に参加して映画化されるだろう、と明らかにしてくれたこの人気テレビ番組「Xファイル」と撮影が終わったばかりの映画「プレイング・ゴッド(原題)」に対する情熱は熱い。
この「プレイング・ゴッド」の共演者はアンジェリーナ・ジョリー(「ハッカーズ(未公開)」、テイモシー・ハットン(「ビューティフルガールズ」)で、来年4月に公開する予定だ。
映画以外のことで彼が喜んで話してくれたのは彼が講師だった頃の話。彼は著名なプリンストン大学に学んだあと、英文学の博士号を取るための勉強をイエール大学で修めているのだ。
残念ながら、途中で俳優業に本格的に取り組んだ為、学業の方は最後までできなかったのだが、彼は現役俳優の中では珍しいくらいの知性派であることは確かである。

『潔癖性よりはセックス中毒である方がマシだネ』

Q :映画を撮り終えたばかりですが、どんな映画なんですか?

DD: 「プレイング・ゴッド」という映画で、ドラッグ問題のために不良処置をしてしまって免許を剥脱された医者を演じているんだ。
目的もなく放浪しているところを偶然にも、同じように免許を剥脱された元医者のギャング達と知り合いになるんだ。彼らは病院に行くと逮捕されてしまうから病院にも行くことができないでいるんだ。ロマンスもあるし、少なくともセックス・シーンはあるよ。

Q: ラヴ・シーンはどうしているんですか?

DD: まずラヴ・シーンの相手と話し合うんだよ。今回の相手はジョン・ボイトの娘、アンジェリーナ・ジョリーだった。不愉快な思いをさせるようなことは何もしないから、って彼女に話したよ。

Q: セックスといえば、あなたがセックス中毒であるためにクリニックに通っている、という新聞記事にどう思いますか?

DD: その記事を書いた人達皆んなとメイク・ラヴしたいね。怒ってなんかいやしない。だけどいったいどこからそんな話を聞き出してきたんだろう?って思うね。
僕は(去年の)11月までガールフレンドと長い間つきあってきたけど、今はシングルだ。この8ケ月間で複数の女性とデートしていた。だからこういった話のターゲットになり易いんだろうね。

Q: セックス中毒になりたい?

DD: そうは思わない。かつては、僕が潔癖性で何でもきれいにしていなければ気が済まない人間だ、という記事が書かれていたよ。もしセックス中毒と潔癖性の二つのうちどちらか一つを選ばなくてはならないのなら、セックス中毒を選ぶだろうね。
実際、セックス中毒というのは、真剣な問題で「治療」されるまでにきついプログラムを受けなければならないんだ。最近は、助けを必要としているのはアルコール中毒や麻薬中毒者だけではなく、強迫観念に駆られた振る舞いをする、あらゆる人達が助けを求めているんだよ。実際、自分が強迫観念に駆られてセクシュアルな行為をしている、と感じている人達にとっては、大きな重要問題なんだ。僕は違うよ。ああいった(クリニックの)ミーティングにも行ったことがないし。もちろん自分がセックス中毒だとは思わないね。

『ウィノナとは何度も食事をしているよ。でも、彼女はいい友だちっていうだけなんだ』

Q: Xファイルの大ヒット以来、信じられないほどあなたはタブロイドの餌食にされていますが、こういった話を笑い飛ばせます?

DD: ああ、笑い飛ばすこともできるし、今回の記事に関しては、「セックス中毒」とは面白い言葉だと思ったよ。 だけど、これに僕の家族は傷ついているし、もし女性と付き合っていれば、その人も傷つくと思う。
セックス中毒と言われて何ケ月か経つけど、既に混乱を起こしているんだ。早くこの話が消えて無くなって欲しいよ。この話自体は半分消えて無くなりつつあるけど、これからずっと僕の名前が出るたびに、「かつてセックス中毒だったデビッド・ドゥカブニーは・・・」って言われるんだろうね。

Q: また、あなたはウィノナ・ライダーともデートしていて、彼女が「Xファイル」のセットに入り浸っていると
いう話もありますが?

DD: 僕とウィノナは単にいい友達。話が大きくなっているだけさ。とにかく私生活について話す気はないんだ。
それに他の人のことを、その人のことを良く解ってもいないのに話してしまうことになるから、こういった話をしたくはないよ。アンフェアだからね。

Q: では「ウィノナ・フォーエバー」というタトゥーをあなたは入れないんですね?

DD: (苦笑して)まさか!実際タトぅーなんて一つも入れてやしないよ。

『ニューヨークではカメラやビデオを持った人達に追い回されてウンザリ。居心地が悪い』

Q: 「Xファイル」の撮影をしているバンクーバーでは、地元の人達はあなたを一人にしてくれますか?

DD: ああ。ここはとてものんびりとした、いい所だね。バンクーバーは散歩するのにピッタリの都市でね、僕も街を歩くのが好きなんだ。バンクーバーに居るのはとても心地良いよ。
と言うのも、ここに僕らはもう4年も居るし、僕は同じ地域をぶらぶらする傾向があるから、住民の人達も僕が歩き回っているのにも慣れていて、僕をほっといてくれるんだ。「あ、また彼だ。」という程度さ。たぶん気にも留めていないんじゃないのかな?良くわからないけど。

Q: ここではファンに足止めされることはありますか?

DD: 足止めされることもあるし、ファンは会って話したがるけど、「コンニチワ」と言ってくる程度さ。ニューヨークやロサンゼルスとはえらい違いだよ。ここでは皆んな礼儀正しいし、レストランで僕が食事をしている時に僕の所へ話しかけに来ることもない。他の土地ではよくあることなんだ。どうして皆んなそんなに失礼なことが出来るのか、僕には理解できないね。

Q: ロサンゼルスやニューヨークではどんな風に騒がれるのですか?

DD: 今はこういった都市で歩くのは大変なんだ。ニューヨークは僕が育った街だから、とても残念だね。ニューヨークへ戻ると、街を歩く時にも必ず誰かが写真を撮ろうと付きまとうんだから、変な気分さ。
僕はかつて25年間ニューヨークに住んでいたけど、その時は誰にも煩わされなかったし、人に見られることさえなかった。それが今じゃビデオ・カメラを持って追っかけ回すしか能のない人達がウヨウヨしてて、自分を怒らせるんだからね。ロスは、俳優に会えやしないかと待っている人達がウヨウヨした土地だから、 居心地が悪いんだ。

Q: 「Xファイル」のセット内では、空いた時間に何をしているんですか?

DD: 本を読むんだ。いつも周りには読みかけの本が5冊ぐらい置いてあるよ。特に決まった読みたいジャンルがあるわけじゃない。丁度、「アウト・オブ・キャロライナ」という本と、25歳の進化論者が書いた「ザ・セルフィッシュ・ジーン」という生物学の本を読み終えたところさ。
あと、僕はセックスが得意じゃないからネ、「セックス中毒になる方法」というハンドブックも読んだよ。(笑)

Q: あなたは大学で英文学の博士号を取るために勉強をしていましたね?自分での何か書くんですか?

DD: 書くよ。出版したいと考えているんだ。よくある暴露本のように自分の仕事や自分のことを書きたくはないね。
23歳の時に150ページくらいの短編小説を書いていたんだ。再びそれにとりかかるつもりはないけど、いつか小説を書きたいと思ってる。僕の父は生涯小説を書こうとしているけど、実際、やっと初めて作品を仕上げてね、もう70歳になってからなんだ。だから父には勝つことができると思うな。まぁ、どうなるかはお楽しみだね。

Q: イエール大学で博士課程を修めているんですよね?そこで教鞭を取ることはありましたか?

DD: ああ。博士課程のプログラムにはアシスタント講師になって生徒に教えることも含まれているんだ。アメリカの殆どの大学では、授業はアシスタント講師によって行われているんだよ。
教授っていうのは結構な仕事だよ。教授はただ講議をするだけで、試験の採点をしたり、授業で生徒に教えたり、といったダーティーワークはアシスタント講師がやるんだからね。 僕は給料を受け取らない大学の労働者みたいなものさ。まったく奇妙なシステムだけど、教師としての経験をたっぷり積めるよ。

Q: 人に教えることが好きだったんですか?

DD: 大学院生活の中で一番良かったね。楽しかったし、大学で唯一懐かしいことといったら、授業をすることなんだ。演技をすることと、教えることというのは、人に何かを伝えるという意味でとても似ていることだと気付いたよ。たぶん、僕は教師としてはあまりにも役者っぽかっただろうけど、俳優としてはあまりにも先生っぽいだろうね。だからその真ん中になろうと頑張っているところさ。

『少しだけ「Xファイル」から離れてみたいことがある』

Q: あなたほどの人が、まだヒット映画に主演したことがないのはどうしてだと思う?

DD: どうしてか?なんて僕にもわからないよ。計画的にヒット映画に出ないようにしているわけじゃない。 僕のようなタイプや年齢の俳優に手に入る脚本の中でも、最高の脚本の映画に出れるポジションに居られるようになることが、僕の計画さ。別に映画スターになろうとしているわけじゃない。
僕はただ僕にとって最高の作品に出たいだけ。結果はなるようになれ、さ。 この夏に出た映画はきっとヒットにはならないだろう。ヒットを狙った映画じゃないからなんだけど、出たくなった最高の映画なんだ。

Q: 「Xファイル」の撮影で、1日14~15時間働いていますね?これはものすごく大変なんでしょ?

DD: 大変だね。時々コーヒーを沢山飲みたくなる程タフなこともある。 この撮影で一番大変なのは、毎日起きて仕事を繰り返さなくちゃいけないことだ。でもこれは世界中の皆んなが毎朝経験していることだよね。時々、朝起きた時、自分が可哀想になることがあるよ。
現場に行って一日中モルダーになりきらなければならないことにね。また別の時にはモルダーを演じることをラッキーに思うこともある。自分のためではなく、もっと他の大切な事のために自分の仕事をささげているんだ、と 思い込むと、もっと良いんだ。他の大切な事のために、というのは神のことじゃなくて、利己的ではない目的のために、って意味だよ。

Q: 長期の休暇を取りたいと思ったことはありますか?

DD: 時々自分でも休みを取るべきだと思うことはあるんだけどね。僕は働くのが好きなんだよ。 3年間も演じてきたモルダー以外のキャラクターを演じたかったから、この映画のプロジェクトの仕事も楽しかったよ。少しだけ「Xファイル」から離れたかったんだ。夏の間、肉体的には休養を取れなかったけど、精神的には休みを感じられたよ。精神的に再充電して戻ってきたんだよ。

Q: 「Xファイル」の映画版のストーリーのアイデアを書いているというのは本当ですか?

DD: 映画のためであろうとテレビ版のためであろうと、僕はいつでもアイデアを持っているんだよ。 もし映画のアイデアが浮かんだら、プロデューサーのクリス・カーターに言うつもりさ。 僕達はテレビシリーズのアイデアも自由に交換しているんだ。映画化されることはもうわかっているよ。 クリスがどう映画版を料理するのか、テレビ版とどのように違ったものにするのか、楽しみだよ。

Q: あなたが持っている映画版「Xファイル」のアイデアって?

DD: とても著名な作家から盗んだアイデアがあるんでね、今その痕跡を隠しているところなんだ。 だから本当にそのアイデアを実現できるかどうかはわからないね。僕はクリスが「神話」と呼んでいる、 モルダーの家族の話やモルダーの妹が消えてしまった話を創り出すのに参加するのが好きなんだ。 ストーリーを創り出すことやモルダーの性格を進化させていくことに関わることが好きなんだよ。

関わっていけば、モルダーのキャラクターの方向性に発言権を得るようになるからね。

Q: 「Xファイル」にあなたが登場しないエピソードが初めて出てきましたね。あれはあなたのアイデアなんですか?

DD: そうあるべきだったけどね。エピソードに出ていない間がとても楽しかったから、出ないのを経験してしまった今、 モルダーがバケーションに出かけるとか、昏睡状態に陥るとか、そういったストーリーをもっと自分のアイデアに入れようかな。そうすれば本当に長い休みをとることができるからね。

end