Wednesday, June 22, 2016

The Voice of XIII speaks November 21, 2003

David Duchovny Interview The Voice of XIII speaks

声の出演をしたビデオゲームXIIIについて

by ign.com

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フルモーション・ビデオゲームの全盛と共に Christopher WalkenやDennis Hopper, Tia Carrereなどのハリウッドスターの波がやってきている。最近ではGiovanni Ribisi とJason Statham (The Italian JobでHandsome Robを演じた)がCall of Duty に声の出演をした。
今の俳優達は声の仕事に関わることが多いが、それらの存在はどんなプロダクションにも特別な効果を与えることが出来る。今日、私達はDavid DuchovnyとXIIIの声について話した。

IGNPC: ビデオゲームのプロジェクトに関わって何がおもしろかったですか?

DD: ビデオゲームのような相互作用のあるメディアで演じることは素晴らしいチャレンジだったよ。キャラクターの身体を動かすだけでなく、キャラクターがどのような選択をするのかコントロールすることも出来る。僕にとっては全く新しいことばかりだった。

IGNPC: テレビや映画での演技と比較してビデオゲームでの声の演技は何が大きな違いでしたか?

DD: ゲームは本来テレビや映画より多くの筋書きと非直線的な特質を持っている。よって俳優はレコーディングの間じゅう断続的で不可思議な台詞を話し続けなければならないんだ。僕は他のキャラクター達について全て知ってるわけじゃないんだよ、だから結末はきっと僕も驚くものになるだろう。

IGNPC: ハリウッド的見地からして、ビジュアル的な部分なしで声のみの演技をすることはどんな感じでしたか?

DD: 僅かな声の抑揚をより強調した。僕らの多くは視覚の刺激に頼りすぎているし、それが僕らの感覚を横並びにしているんだろう。

IGNPC: XIIIはどうでしたか?

DD: 何が衝撃的だったかってXIIIはまるで映画のようだったんだ。場面の作りは映画みたいだし、アクションシーンは遊び心があって見事だ、かなりいいよ。このゲームの素晴らしいところはそのスタイルとストーリーラインなんだ。

IGNPC: XIIIは巨大な政府の陰謀を中心にしています、あなたはテレビ番組で陰謀を調査していました。なぜ人々はそんなに陰謀に興味があるのだと思いますか?

DD: みんな陰謀を楽しんでいるんだと思うよ。みんな最初は謎を楽しんで、でも最後にそれには隠された最終的な答えがある、と思うことが好きなんだ。混乱や偶然ではなくね。

IGNPC: 声の演技だけでこのゲームの謎をどれだけ解くことが出来ましたか?

DD: ゲームの鍵となる部分については秘密にするというUbi Softとの契約があるけれど、僕に言えるのは基本的に僕のキャラクターXIIIが大統領暗殺の容疑で起訴されてFBIやthe Twentyと呼ばれる組織に追われるというストーリーだっていうことだね。
XIIIは完全に記憶喪失でとても危なっかしい。Major Jones とGeneral Carringtonのふたりのキャラクターが彼を助けて政府の陰謀を解明してくれるよ。

IGNPC: XIIIは完全な記憶喪失の状態で浜辺で目覚めます。もしあなたがある日記憶喪失の状態で目覚めたら、最初に何をしますか?

DD: 浜辺で洗われた新聞を探してKnicksがどうなってるかチェックするよ。

IGNPC: 今までゲームをしたことがありますか?もしあるなら何を?

DD: 実は僕はゲーマーじゃないんだ(笑)最新のやつじゃなくてピンボールマシーンプレイヤーなのさ。思考と技術の伴ったクラシックなものが好きだね。 I could go off now on what's wrong with pinball machines today, but I won't.

IGNPC: 最近は他にどんな仕事をしているのですか?

DD: 今はNia VardolosとToni Colletteと一緒にConnie and Carla do LAという映画を撮影している。彼女達は「女装をしている男性のふりをする女性」を演じているんだ。彼女達は逃亡中のミュージカルが好きなドラッグクイーンを演じているよ。
他にも僕は自分で監督、出演し脚本を書いたHouse of Dという映画をやっているよ。Robin Williamsと僕の妻Tea Leoniも出る。僕の初監督作品だ。

IGNPC: X-Files movie第2弾のチャンスはありますか?

DD: X-Files movie2については話しているところさ、脚本次第だけど来年かそれぐらいには出来ると考えているよ。

end

Sunday, June 19, 2016

Set Report: House of D November 11, 2003

BBC World "Talking Movies"

自ら脚本・監督・出演を務めた映画"House of D”(最高のともだち)について

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ニューヨークは自身の作品にこの街独特の活気を取り入れたいと思う何人かの世界トップクラスの監督の故郷だ。彼らをものともしない最新のハリウッドの冒険者はX Filesで有名なDavid Duchovnyだ。Laura Metzgerがマンハッタンの彼の監督デビュー作"House Of D"製作現場に訪れた。

マンハッタン・レキシントン通りの兵器工場でDavid DuchovnyとスタッフがR&B歌手Erykah Badu演じる女性拘置所収監者Bernadetteのための独房を作っていた。独房からBernadetteはこの映画のメインキャラクターであるAnton Yelchin演じるTommyに話しかける。

ニューヨーク生まれのDuchovnyはマンハッタン南部に実在する女性刑務所に興味を惹かれた。

DD: 街の真ん中に刑務所があるというところがとてもおもしろいと思ったんだ。そこでは伝統的にあるいは実際の歴史上でも女性収監者が柵から身を乗り出してやじを飛ばしたり、、売春斡旋屋や麻薬の売人に話しかけたりしていた。
そこには世界で最も自由奔放な近隣と女性刑務所間との相互作用があったんだ。もし子供が会ったこともない女性収監者と人間関係を築いたとしたらとてもおもしろいと思ったのさ。

1973年が舞台の"House Of D"はTommyが思春期の重要な時期に経験する初恋や悲劇、その他の出来事を描いた物語だ。

DD: ストーリーは少年が子供から大人に成長していく過程、彼が離れなければいけなかったもの、それによって傷つけてしまった人々について描いている。この映画には悪人は登場しない。出てくるのは誤って他人を傷つけてしまった善人だけだ。
僕はこの作品を形容するならおもしろさと悲しさが合わさったもの、重さと軽さの両方を持つものにしたかったんだ。たくさんの異なったトーンをうまくやり繰りするのに本当に頭を使ったよ。

色々なトーンをうまくやり繰りするのはDuchovnyの数ある仕事のうちのひとつだ。脚本と監督に加えて俳優としてもTommyが大人になった現在の役を演じる。
カメラの前でのひとりの俳優としての経験にもかかわらず、Duchovnyはその後ろから監督する利益を与えられたことに確信が持てない。

DD: 結局演じるということは一人きりなんだ、誰も手伝うことは出来ない。そしてそれが素晴らしいところだ。
(監督として)人々が安全にベストな仕事が出来る場所を作るのは最低限のことで、それによって基本的なアイデアを伝えることができると思うよ。
俳優の監督は「俳優を手助けすることは出来ない」ということを理解しているし、僕はそれこそが彼らの助けになると思う。

独房のシーンは兵器工場の中で撮影されたが、多くはニューヨークの通りを使って撮影された。また彼が使うことの出来る限られた予算の中、Duchovnyはハリウッドではなくここに住む俳優達の富を利用したと言う。

DD: ニューヨークでの撮影の素晴らしいところはL.A.でなくても偉大な俳優達を呼ぶことが出来るところだ。この巨大なプールには映画の仕事ばかりをやっているわけではない舞台俳優達がいる。この映画ではニューヨークの実在の場所を観ることが出来るよ。
そして本物を感じ取ってほしい、なぜなら結局この物語はニューヨークについての映画だから。アメリカで成長する子供の話ではなく、ニューヨークで成長する子供の話なのさ。

end

Friday, June 17, 2016

US Weekly August 25,2003

SEXY DAVID DUCHOVNY

ゲスト出演したSex and the Cityについて

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Agent Mulder, Meet Carrie Bradshaw.

"The X-Files"で8シーズンもの間、エイリアンを追いかけてきたDavid Duchovny(43)が8月24日にHBOで放映される"Sex and the City"でSarah Jessica Parkerと共演する。New York Cityで生まれ、現在はLAで妻で女優のTea Leoni(37)と2人の子供(Madelaine West 4, Kyd Miller1)と暮らす彼が話してくれた。

Q: Sex and the Cityについて聞かせてください。

DD: 僕はCarrieの高校時代のボーイフレンドを演じる。ふたりの想いは再燃するんだけど、僕は複雑な秘密を抱えているんだ。服はずっと着たままだよ。

Q: え?ラブシーンはないのですか?

DD: ないよ。でも僕が現場にいる間、Kim Catrallとのベッドシーンを撮影していた。彼に嫉妬心はわかなかったけどそのシーンには困惑したね。君がもっと年をとれば僕の言いたいことがわかるだろうよ。

Q: "Life with Bonnie"のお天気おじさん役でエミー賞にノミネートされたことに驚きましたか?

DD: 笑っちゃったよ。LAの変わったヘアスタイルの気象予報士をモデルにしたんだけど、その髪型のために大量のヘアスプレーを使うことになったね。雨の日は最悪さ。

Q: あなたとTeaが一緒に仕事をすると聞きましたが?

DD: 僕が書いた"House of D"という映画を監督するんだ。女性拘置所のことを描いている。妻も僕も出演するよ。

Q: 楽しい夏休みの計画はありますか?

DD: Teaの家族がCape Codに家を持っているんだ、だからそこに行くよ。だけどそこにはテレビがないんだ!僕はTeaに「もし退屈したらX-Filesのシーンの再現をするぞ!」って言ってるのさ。

end

Wednesday, June 15, 2016

The Late Show with David Letterman August 8,2003

transcript by jowrites

Video clip
Screen caputures
special thanks to Gertie at Duchovny Net

DL: David Letterman
DD: David Duchovny

DL: Ladies and gentlemen, this is David Duchovny!(DD手を振りながら登場)

DL: ようこそショーへ!

DD: ありがとう。

DL: 会えて嬉しいよ。ずいぶん長い間会わなかったね。1年半、いや2年かな?

DD: 2年ぐらいだね。君を気にかけていたよ。

DL: 僕が一体全体何をやっていたかって?

DD: さっきよく聞こえなかったんだけど、君は僕を"our good friend"って紹介した?

DL: そうだっけ?

DD: それは問題だなぁ。君が"my good friend"って紹介することによって究極のshowbiz loungeへのkey(鍵)を手に入れられるんだから。

DL: それは申し訳ない。君がそんなに傷つきやすいって知らなかったんだ、確かに不誠実な言い方だったよ。

DD: それが肝心なところだ。僕が望むことさ。そうでもないのに「彼を知ってる、彼を愛している」って言うのは命取りになるよ。

DL: 最後に僕達が会ってから、何をしていたんだい?

DD: 子育てと執筆だよ。

DL: 2人のお子さん?

DD: あぁ、4歳と1歳の女の子と男の子さ。

DL: 君にもってこいだ。

DD: 口で言うのは簡単だよな。

DL: 子供服は必要かい?(観客席の子供の衣装を作る?女性を指して)

DL: 2人の子供達との間で必要なものは?

DD: 交渉だね。4歳の子供と論じ合うのは大変だよ。たいてい僕は彼女が理解できない言葉を使うんだ「この試みに対する君の責任は総じて"facacta"(イディッシュ語)だ。」とかね。

DD: 先日、僕達は議論したんだ。僕の妻が外出したんだけど、娘も妻と一緒に行きたがった。ひどかったよ、
僕は子供達に頼りにされず、彼らは僕と2分間いるだけで母親を探して泣き叫び始めたのさ。

DL: 何て言ったんだい?最悪の子育て?

DD: もっとだね。僕が悪い親だと言われないことを望むよ。 ただ僕が気味の悪い奴だって言っただけさ。

DL: それはひどい。

DD: 僕もたった今それに気付いたよ。彼女は叫んで悲しそうだったから僕が言ったのさ「外へ出てお母さんを探しておいで。ただし車に気をつけろ。」ってね。

DL: そりゃまたひどい。

DD: 確か自動車って言ったと思うよ。彼女に言ったら「大丈夫。昼間はまだ20分あるから。」だって。

DL: 怖がらせて探すのをやめさせようとしたのか。

DD: 僕は彼女に言ったのさ、「僕らが君のやりたいことをやらなければいけない時、僕のやりたいことをやらなければならない時、ふたつを合わせて妥協しなきゃならない」って。そしたら彼女は「そうね、今年の父の日はもう終わったから来年になったらね。」だって。僕は1年に1日だけなのさ。

DL: 今までに彼女を母親と家に残して出かけた時に彼女が君を探しに外へ出たがったことはあるのかい?

DD: ないね。

DL: それは悲しいなぁ。

DD: 悲しいよ。子供達ってぃうのは母親のまわりでどんどん育っていく。だから父親と親しくなるのは母親より後になってしまうんだ。

DL: Yeah? You're taking this optimistically. Seems to me like it might have happened at 4.
ところでJohnny Volcanoでのエミー賞ノミネートおめでとう!

DD: ありがとう。

DL: Johnny Volcanoって誰だい?

DD: 君にも言わなきゃ、Bonnie Hunt showのプロデュースおめでとう!

DL: 僕はBonnie Hunt showのプロデュースなんてしてないよ。

DD: 君がやったんじゃなかったのかい?

DL: すべてBonnieだよ、脚本も監督もプロデュースも全部ね。

DD: 知ってるよ。でも儲けは君が使ったと思ってたよ。

DL: いいや、やりたいけどね。出版物のライセンスとか。

DD: おぉ、忘れてた。

DD: And it's an opportunity for me to to go O for 6 at the Emmys.

DL: That's a load of crap. It's just television. That's all it is. Who cares. They don't put losers on TV.

DD: Is that right. Let me say I sat behind you at one Emmys and I've never seen anybody turn into a seatfiller as fast as you did. I don't know how many awards you waited through - you didn't even wait for yours. You kind of smiled and ran.

DL: 飛行機が取れたよ。君はThe X-Filesでもノミネートされたことがあるね。

DD: X-FilesとLarry Sanders Showでね。

DL: Johnny Volcanoって知らないんだけど誰?

DD: 君がプロデュースしてないからな、見た事ないのかい?

DL: 僕は忙しいのさ。

DD: だからBonnieがやったのかい?

DL: 彼女がすべてやったのさ。僕は後ろにいただけ。さぁところで'my good friend'、Johnny Volcanoって一体誰なのか教えてくれよ。

DD: (鍵をまわす仕草をして)key!

DD: しゃれた服装のショービジネス志望の気象予報士さ。彼は俳優になりたいし、映画監督になりたいんだけど実際はただの道化師なんだ。Mary Tyler MooreのTedがモデルになっている。
Bonnieと彼女のパートナーDon Lakeは素晴らしい作家だよ、彼らが僕を呼んでくれて指示してくれた、僕らはただ演じただけさ。

DL: それでノミネートされたのかい?

DD: クレイジーだよね?

DL: 素晴らしいじゃないか、すごいよ。君が授賞することを祈るよ。

DD: I would stay for the entire ceremony but those awards are given the night before,

DL: おぉ、冗談だろ?

DD: 冗談じゃないよ。
(舞台裏で物音がする)

DD: あれは一体何だぁ?

DL: 誰かがステージ裏であえいでいるぞ。お~い、大丈夫かー?

DD: (後ろにあるセットの橋を指して)誰かがあの橋にいるんじゃないか?
I'm trying not to take it personally. I'm talking about myself and suddenly(口で音を出す)

DL: ビデオクリップがあるんだ。

DD: 何の?ないだろ。

DL: あぁ、なかった。

DD: 厳しく監督しなくっちゃ。

DL: 楽しかった、また会おう!

end

Tuesday, June 14, 2016

azcentral.com Interview August. 01, 2002

azcentral.com Interview

映画「フルフロンタル」についてのインタビュー

Kathy Cano-Murillo

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プリンストンとイェールで学位を築き上げるか、あるいは奇妙なテレビシリーズ中の女装倒錯者を演じるのか。David Duchovnyには両方から選べる権利があった、そして彼は後者を選んだのだ。

1990年代に放送された「ツイン・ピークス」のデニス/デニース役としての彼の出番は
短いものだった。しかし、それは彼がそんな型破りな役もやれるということを世界に知らしめた。
彼の真実はそこにあった。そしてそれが結果としてThe X-Filesという形で現れたのだ。これ以上言う必要があるだろうか?

41歳になる俳優であり二児の父親である彼は妻Tea Leoniとの時間を過ごしながら、一方では新しい役にも挑戦している。

Q: Soderberghの「セックスと嘘とビデオテープ」のオーディションを受けていたって本当ですか?

David: そのオーディションは15年前にあったんだ。Stevenはそれを覚えていて、僕が非常に良いオーディションをしたからいつか僕と一緒に仕事をしたいと常々まわりの人達に言っていた、と話してくれたよ。

Q: なぜ合格しなかったんですか?

David: それは僕が受けた3回目のオーディションだった。俳優になりたてだったんだ。 僕にその役をやる準備が出来ていなかったんだと思うよ。
何百回と受けたオーディションの中でもあれはよく覚えている。Stevenのことも覚えているよ。だって彼は僕に何も言ってくれなかったんだからね。
Full Frontalではオーデイションはなかった。彼の方から僕にやってくれ、と言ってくれたのさ。

Q: この映画の中であなたが「露出する」シーンがありますが、ナーバスになりませんでしたか?

David: ならなかったよ。ワンテイクで撮影したんだけど、僕はズボンの下につけた「支柱」を正確な位置に置くことだけに集中していたんだ。

Q: 露出といえば、あなたが絶滅危機の動物達のためにしたbutt-paintingについて聞かせてください。

David: あれはおかしかったなぁ。絶滅寸前の動物達を救うためのFarm Sanctuaryというチャリティーだった。
そこは動物達が虐殺されずに生きていける場所なんだ。 友達のKevin Nealonにそのチャリティーオークションのために何かして欲しいと頼まれたのさ。
僕は絵も描けないのになぜ絵のことを考えついたのかわからないよ。僕と妻はホテルの部屋でうろうろしながら考えた。僕が「僕は絵が描けないけど、お尻でだったら手で描くみたいに上手く描けるかもしれない。」と言うと彼女は「やりなさい!」と言ったんだ。
そして僕らはやったのさ。手で描くよりもうまく出来たよ、どっちも売るにはひどすぎたけどね。

Q: SoderberghがFull Frontalの撮影のためにあなたに渡したルールのリストを読みましたが、皆あれを我慢したのですか?

David: 皆我慢したよ。そんなに大変なことじゃなかった。僕は俳優がジョーカーをひいたようなもんだと思う。
正直言うと、クレイジーなことを言ってくる代理人やマネージャーがいっぱいいすぎることが問題だと思うんだ。
俳優はただ演技をしたいだけなんだよ。それこそがこの映画のテーマなんだ。 ヘアメイクや食事、照明の都合なんかで待たされることはなかった。演じることだけが全てだったよ。

Q: The X Filesの終了はハッピーな気分でしたか?それとも悲しかったですか?

David: 両方だよ。ビタースウィートな気分さ。それは僕の人生でとても大きな年月だった、僕の人生を思いっきり変えたんだ。僕らが新たな道に進んでいけるということは嬉しかったけど、作り上げたものや素晴らしいキャラクター、友達から離れるのは寂しかった。

Q: もしあなたのキャリアと身体を過去や現在にいる他の人と変えることが出来るとしたら誰と変わりたいですか?

David: うーん、それはいいね。Burt LancasterのボディーとClint Eastwoodのキャリアがいいな。

Q: 次は何をやるのですか?

David: 8月にJames EllroyのMy Dark Placesの撮影を始める。僕のキャリアが今ちょうどスタートしたところだと感じているよ。

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Steven Soderberghが彼の映画"Full Frontal"のために作ったちょっと変わった要求。 彼が出演者達に脚本と共に送ったその要求のリストは以下の通りです。

もしあなたが俳優でこの作品の役について考えるのならば、どうぞ以下のことに注意してください。

1. 全ての撮影は現場ロケです。

2. 撮影現場までは自分で車を運転してくること。もし運転できない場合は運転手を使っても良いが、あなたは皆からひやかされるでしょう。

3. 食事のサービスはありません。したがって食事をしてから現場に来てください。

4. 自分の衣装は自分で選んでメンテナンスしてください。

5. ヘアとメイクは自分で整えてください。

6. トレイラーはありません。製作会社は現場近くの駐車エリアを確保するでしょうが、それを当てにしないでください。

7. アドリブは大歓迎です。

8. あなたは自分のキャラクターについてインタビューされるでしょう。キャラクターは撮影終了時まで完成しないかもしれません。

9. あなたは他の人のキャラクターについてインタビューされるでしょう。キャラクターは撮影終了時まで完成しないかもしれません。

10. あなたは望む、望まないにかかわらずきっと楽しめるでしょう。

もしこのガイドラインに問題があると思われたなら、すぐに読むのをやめてこの脚本を返送してください。

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end

Saturday, May 14, 2016

Cinefantastique April 2002

David Duchovny's Grace Notes

The X-Filesで脚本・監督を務めたエピソードについて

Creating Episodes That Re-Think THE X-FILES

By Paula Vitaris

Special thanks to Cathy at Chimerical Publications

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THE X-FILESの"The Unnatural" と "Hollywood A.D."でDuchovnyはとても有望な脚本家、監督としての才能を現した。

野球とエイリアンについて描いた暖かく優しくユーモラスなストーリーの"The Unnatural" はSeason6でも傑出したエピソードだ。
"Hollywood A.D."の中でDuchovnyはモルダーとスカリーが捜査するミステリーとハリウッドプロデューサーを描き、その中に出てくる「映画」はshowの中で最も愉快なパロディーのひとつだった。

Season2でDuchovnyは"Colony""Anasazi"の2つのエピソードでChris Carterと共に脚本のクレジットに掲載されている。
(後者では構想にも関わった)Season3の"Avatar"、season4の"Talitha Cumi"でもstory creditに迎え入れられている。)
いくつかのシーズンが過ぎてから彼は自分自身で脚本を書くことについて考え始めた。

「僕には自分が脚本を書けるという保証も自信もなかったんだ。」Duchovnyは言う。
「34歳か35歳の頃、僕はその自身を持つ事はないと思っていた。僕には良いアイデアがあった時はそれを脚本家達に伝えなければならなかった。
自分のアイデアを脚本として書くまでに6年もかかってしまったよ。」

Duchovnyが初めてChris Carterと共に"Written by"とクレジットされたのはSeason6の"Amor Fati"だった。
その頃にはDuchovnyは野球に恋したエイリアンのエピソード"The Unnatural"の脚本を独りで書き始め、それを自ら監督する事を決めていた。

「満足だったのは誰の助けも借りなかったこと。5年間の番組での経験が僕の良い先生として僕を導いてくれたんだ。
何よりもX-Filesは良く組み立てられたストーリー構造を持っている。だから僕の先生のようだよ。それが僕がやって一番満足したことだ。」

DuchovnyとCarterは共に野球が好きでいつか野球のエピソードを書きたいと思っていたが、なかなか良いストーリーをみつけられなかった。
そんなある日の朝、DuchovnyがThe Unnaturalの最初のシーンのモルダーのように新聞を読んでいると、Joe Baumanというマイナーリーグのプレイヤーの記事が載っていた。
Baumanはガソリンスタンドの経営者で1954年、長い間忘れ去られていたLonghornリーグの今はなきRoswell Rocketsでプレイしていて、72本のホームランと224打点、平均打率.916という記録を持っていた。

「彼はニューメキシコのロズゥエルでプレイしていたんだ。とてもおかしかった。
そこで僕は考えたんだ。もし彼がエイリアンだったら?70本のホームランを打つ彼がエイリアンだった。エイリアンの野球選手―これが僕のストーリーだ。

僕はこのアイデアを妻に話した、そして次の日の朝起きて彼女に言ったんだ、
『もし黒人のエイリアンがいて、彼が黒人になっているのはプロチームに行って見つかるのが嫌だったという理由だったらどうする?』ってね。
それで、ストーリーのつじつまがぴったり合ったのさ。」

エイリアンの過去を表現するには回想シーンが必要だった。

「その昔エイリアンの野球選手Exley(Jesse Martin)は黒人になった。
もし野球での人種差別廃止の後だったらストーリーは意味をなさなかっただろうね、もし人種差別廃止の後だったら彼は彼自身が望もうとも望まなくとも発見されてしまっただろうから。」

Duchovnyは言う。「僕はこの国の黒人野球選手の遺産の一部である喪失感が好きなんだ。
僕らが名前も知らない選手でもBabe RuthやLou Gehrigや有名な選手と同じぐらい素晴らしい選手がいたんだよ。」

回想シーンはモルダーの出番を減らし、Duchovnyに製作と監督をする時間をもたらした。

モルダーがスカリーにバッティングを教える夜のシーンはとても素敵なシーンだ。モルダーがスカリーをからかい、スカリーが一緒に楽しく笑うシーンはとてもかわいらしい。
しかしそのシーンはモルダーがスカリーに彼が今回の捜査で知ったことを伝えたい気持ちも表現していたのだ。

このエピソードの最初のモルスカシーン、土曜日をオフィスでリサーチに費やしているモルダーとそれに付き合わされた不幸なスカリーが豆腐アイスを食べる平和な週末のシーンもそれを表している。
Duchovnyはこれらのモルダーとスカリーのシーンで二人のキャラクターのための暖かくて楽しいシーンを書く機会を得たのだ。

「僕はモルダーとスカリーの会話をもう聞き飽きていたんだ。
スカリーが『私は科学者よ。私は科学を信じるし、科学が私に教えてくれるわ。』と言えば、モルダーは『僕は自分の直感を信じる、直感こそが教えてくれるんだ。』と答えるだろう。
僕は彼らに実際にあるような会話をしてほしかった。セリフの中で彼らの発言や会話よりも、彼らの内部に宿っているものを言わせたかったんだ。」

監督としてのDuchovnyは最初のカットを撮り、そこで初めて編集室で作業するという経験をした。"The Unnatural"の編集者はLynne Willinghamだった。

「僕達はスケジュール上必然的にまだ撮影が進行している中で編集を始めたんだ。
しかし、僕はあらかじめ脚本を持っていた、僕は数カ月前から準備していたんだ、そして何が必要かわかっていた。
もし僕が何か撮り損ねていたら編集を始めているLynneは僕に連絡してくるだろう、そうすれば僕には戻って撮り直すチャンスがあるんだ。

外で撮影する時、カメラをどこに置くかは無限の可能性がある。
The great thing about the editing room is that for better or for worse, once you're in it, you only have the shots you took, and you have to make it work from that.... It's kind of like growing up.
You're like, Okay, well, fuck, I'm not going to be an astronaut, let's learn how to fly a plane.」

Duchovnyが"The Unnatural"を監督することの決意は、彼が時折感じるshowのストーリーラインと彼のキャラクターを管理できないー世間に認められた俳優がテレビシリーズの中では「あきらめなければならない」ー不満から生まれた。
監督することは自分の脚本を守る方法だと気付いたのだ。

「監督することは脚本を書く過程の一部なんだ。それが脚本の完成であり、自分のビジョンが達成されることを確かめる方法なんだ。
僕はこのshowの製作に失望していたんだと思う。それは音楽みたいなものさ。誰かにこれをどういう風に音を出すか、どうすべきか伝える、そして相手がうなずくと、僕らは楽譜の同じページにいると思う、同じ言葉を話している、
しかしそれは決して同じように出てこないんだ。だから良い悪いに関わらず僕はそれをずっと実行する奴になる。僕は誰か他の人にまかせるつもりはないよ。」

彼は視覚的にショットを考える能力がとりわけ弱いことを自認している。

「僕はとりわけ覚えが悪いんだ。平らな紙の上に3次元のものを描くことさえ出来ない。
出来ればいいなと思うよ。だから僕は3次元の空間でどうやって人々を動かすか考えると とても心配だった。
僕は人々を適切な場所に配置できるか心配だったんだ。

僕が持っているのはストーリーをどのように表現するかという直線ではない非線形の.感覚だ。
僕はそれが'The Unnatural'ではExleyが赤い血を流した瞬間、'Hollywood A.D'ではプラスチックのボールでゾンビが踊った最後の瞬間にあると思う。
人は『このシーンは意味がない。なぜこれがここにあるんだ?』と言うけど僕は『それは詩的な感覚だからさ。』と答えるだろう。

and I think when you tell a story visually you're telling it poetically. You're not telling it like a literal narrative."」

"The Unnatural"は彼が最初に監督した仕事だったが、Duchovnyはシリーズで新しい監督に通常は与えられるどの援助も受けなかった。

"Traditionally, as a sop, TV producers will let a long-time actor on a series direct, but it's letting a monkey paint,"

Duchovnyは笑う。

"The idea is, 'Oh, we've got this mechanism on THE X-FILES in place and we won't let you fail,' which is encouraging, if also condescending.
When you actually go through it, you realize both that you can do it, and secondly, that you do need a lot of help.
Everybody who comes in to direct gets a lot of help, not just dumb actors who think they can direct."

"The Unnatural"はすぐにX-FILESファンの心をつかみ。視覚的なシャレとパロディー色の強いX-FILESの脚本家Darin Morganのエピソードと比べる人もいた。
Duchovnyは"Humbug" や"The Final Repose Of Clyde Bruckman" ,"War Of The 
Corprohages"を製作したMorganの仕事は多大な称賛に値するが人が思うほど大きな影響は与えていない、と主張する。

「Darinは映画界の出身で映像のすべてを知っている、僕は文学の出身だからね。その点で僕らはとても異なっているんだ、
でも僕らは二人ともなんとしてもshowのまじめさを覆したいと思っている点では共通していたのさ。」

Duchovnyが次に脚本、監督をしたエピソード"Hollywood A.D."は"The Unnatural"の悲哀と控えめなユーモアからうって変わって、風変わりで風刺的な二つの点ーモルスカの真剣な捜査とHollywoodへの風刺ーで作られた。
このエピソードはDuchovnyの原案ではスキナー副長官を軸としたストーリーだった。

「Mitchという素材が十分に活かされていなかったから、僕はいつも彼を題材として書きたいと思っていたんだ。」

当初、Duchovnyはモルダーとスキナー、そして二人の引退したFBI捜査官を使ってMIDNIGHT RUNのような話にしようと考えていた。

「そしてそれが"Hollywood A.D."に変わったんだ。」

"Hollywood A.D."の中でスキナーがとりわけ際立った瞬間は彼とモルスカがHollywood hotelのそれぞれの部屋のバブルバスで3分割された画面でPILLOW TALKのように電話で会話するシーンだ。

"Hollywood A.D."には、早口で周りが見えていない、一見して典型的な映画業界のプロデューサーWayne Federman(演じたのはコメディアンのWayne Federman)が登場する。
モルダーとスカリーはFedermanが帰ってくれることを望んでいた。
しかしFedermanが、モルダーが信じることが大好きで、スカリーはモルダーが信じることを信じないことに夢中だということを逆説的に述べた時に、彼らはHollywoodの常連の口からさえ賢明な言葉が出ることに気付いた。

「このアイデアはハリウッドへの皮肉だった、だけどあまりにやさしすぎた。」
彼は言う。「ここにはたくさんの俗物がいる、だけどたくさんの教養のある人もいる・・・それがHollywoodをcrazy townにしたんだ。」

Duchovny added that he took pride in "throwing the case away, because I knew people would want to see the whole story.
I like it that itユs so good I'm going to throw it away."

"The Unnatural"や "Hollywood A.D."はモルスカが一緒に彼らが目撃したものやそれが
意味するものを分かち合って終わる。
似通った組み立てにもかかわらず、どのエピソードの最後にもモルダーとスカリーで異なった見解になるとDuchovnyは感じていた。

「ゾンビダンスで終わる"Hollywood A.D."や"The Unnatural"はそれらとは少し違っているんだ。

'The Unnatural' is more integrated into the frame of the characters in the show.
'Hollywood A.D.' is more of a release and happens behind their backs; they sum up the story in the way they think it was, and then the story sums up itself with the way 'it' is.
Mulder and Scully get what they need to get, but they still underestimate the power of Hollywood."」

Duchovnyはこの先、THE X-FILESの脚本、監督をする予定はない。

「THE X-FILESの素晴らしいところはテレビで映画を製作しているような経験を積むことが出来ることだ。
I don't see myself going into television to try to create characters that could sustain seven years' worth of shows.
僕は2時間ものの脚本を書いたり、監督することが好きなんだ。僕は僕の人生でそれをすべきだと思っているよ。」

end

Thursday, April 21, 2016

FIGARO JAPON November 20,2001

DAVID DUCHOVNY デビッド・ドゥカブニー

コメディ初チャレンジで嬉しかったね、またエイリアンと対決だったけど(笑)

インタビュー・文 山澤 健治

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好漢とはまさに、彼のような人のことをいうのだろう。スター然としない、優しいたたずまい。
名門イエール大学で博士号を目指したほどの知性をにじませる、真摯で的確な受け答え。
すべてにおいて相手をほんわかとした気分にさせる何かが、この人にはある。

奇才アイバン・ライトマン監督の新作SFコメディー「エボリューション」では、すさまじい勢いで進化する地球外生物と対決する生物学者を演じる。
どこか彼の名を一躍有名にしたテレビシリーズ「Xファイル」のセルフパロディーのようだね、とちょっといじわるな質問をしても、覚えたての日本語”皮肉な偶然”を織りまぜながら、嫌な顔ひとつせずにこう答えてみせた。

「昔からの知り合いでもあるライトマン監督から、出演依頼の電話があったときは嬉しかった。役者として、いつかコメディータッチな作品にチャレンジしたいと思っていたからね。
送られてきた脚本もおもしろいし、コレだと思っていたら、15ページくらいから突然エイリアンが登場してくるわけ(笑)。正直ちょっとガッカリしたんだ。
僕は純粋なコメディー作だとばかり思っていたからね。でも、これも”皮肉な偶然”だと思って、出演を決めたんだ。」

コメディーを演じることは、シリアスすぎてもバカすぎてもいけない。そのバランスが難しい、という。実際、ライトマン監督も、彼の絶妙なバランス感覚を見抜いての起用だったらしい。

「僕の映画デビューは、彼が製作総指揮を務めた「ベートーベン」だったんだけど、その頃から僕のことをおもしろいヤツだと思ってたらしいんだ。いつかコメディーに 出演させてみたいって。
でもね、彼、「Xファイル」は観ていなかったらしい。だから今回のことは、ホント、”皮肉な偶然”なんだ。」

ー商業的成功にはこだわらないー

私生活でのパートナーは、女優ティア・レオーニ。
彼女もまた、「ジュラシックパーク3」で恐竜に追っかけられていたね、と話を向けると、「ホント、僕の人生は”皮肉な偶然”ばかり(笑)」といいつつ、話を続けた。

「彼女とは、どちらの映画が商業的に成功したか、といった競争意識はまったくないんだ。
ただ、できうる最高の演技をしたかという点では、お互い、競争意識は常にもっている。
彼女は、もともとコメディー出身。いまはシリアスな演技に傾倒している。僕の場合はその逆。その意味では、お互いの過去の演技と競争している面はあるかも。」

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